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帳簿記帳の方法と記入例

帳簿記帳の方法と記入例(仕訳帳、総勘定元帳、現金出納帳)

帳簿記帳は、事業に伴う金銭のやり取りを帳簿に記録しておくことを言います。
これを日々行うことにより、所得税、法人税等の確定申告に添付される貸借対照表と損益計算書を作成することができます。この貸借対照表と損益計算書の作成にあたっての帳簿の種類、記帳方法については、所得税法施行規則、法人税法施行規則、消費税法等により規定されているので、これに準拠する必要があります。
基本的には、確定申告書に添付される貸借対照表と損益計算書を作成することができるように、複式簿記に基づき帳簿作成します(ただし、個人事業者等の所得税申告については、簡易帳簿で記帳を行い、これに基づき作成される損益計算書を申告書の添付資料とすることが可能となっています。)。
また、帳簿記帳により過去の記録を集積し、加工することができ、経営管理資料としても使うことができます。

帳簿作成

帳簿記帳は、基本的には複式簿記の記帳方法により行われると言いました。
ここで、複式簿記の記帳方法とは、『すべての取引を、資産、負債、資本、費用又は収益のいずれかに属する勘定科目を用いて借方(左側)と貸方(右側)に同じ金額を記入する仕訳と呼ばれる手法により、組織的に記録・計算・整理する方法』のことをいいます。よって、売上、仕入、経費等の損益状況(利益状況)だけでなく、現金・預金、売掛金等の資産(財産)がいくらあるか、買掛金、未払金、銀行借入等の負債(債務)がいくらあるかなどの財政状態も、把握できるようになります。
複式簿記では、基本的に全ての取引を『仕訳帳』と呼ばれる帳簿により記録され、『総勘定元帳』と呼ばれる帳簿により勘定科目ごとに管理されています。

仕訳帳の記入例

日付伝票№勘定科目(借)勘定科目(貸)摘要金額(円)
11/111001現金
売掛金
売上A社にB製品納品
(@500×1,000)
300,000
200,000
(500,000)
11/211002当座預金現金U銀行当座預金に
売上金入金
200,000
(200,000)
11/311003地代家賃当座預金C社に家賃支払い180,000
(180,000)

総勘定元帳の記入例

現金

11/1 前月繰越       175,000
11/1 売上         300,000
11/2 当座預金      200,000

当座預金

11/1 前月繰越       500,000
11/1 現金         200,000
11/3 地代家賃      180,000

売掛金

11/1 前月繰越       300,000
11/1 売上         200,000

売上

11/1 前月繰越      9,000,000
11/1 諸口         500,000

地代家賃

11/1 前月繰越   1,800,000
11/1 当座預金    180,000

簡易帳簿での記帳

簡易帳簿での記帳方法を採用する場合、下記の帳簿を作成し、保存しておく必要があります。これらについては、複式簿記により記帳する場合も、必要に応じて補助簿として使用することがあるため、重要な帳簿となります。

  • 現金出納帳
  • 売掛帳
  • 買掛帳
  • 経費帳
  • 固定資産台帳

現金出納帳、預金出納帳の作成方法

事業を運営する上での最も重要なものは資金であるが、この資金の変動を把握することが帳簿記帳の基礎となります。補助簿の中でも最も重要とされる現金出納帳、預金出納帳の記載について、説明します。
現金出納帳は、その資金に含まれる現金の日々の入出金の動きと残高を記入、管理する帳簿のことを言います。また、預金出納帳は、資金に含まれる預金の日々の入金、引出し又は引落としによる増減と残高を記入し、管理する帳簿のことを言います。
現金出納帳記載のポイントと記入例は、下記に記載します。預金出納帳については、預金口座別、預金種類別に区分して記載すれば、後は現金出納帳と同様に記載します。

  • 現金出納帳は、お小遣い帳や家計簿の記入と同様に記載します。
  • 現金出納帳は現金出納帳専用帳簿を購入しなくても、EXCELファイル、大学ノート等を使用することもできます。
  • 日々の記入は、領収書、請求書等、売上表(又は売上伝票)に基づいて行います。
  • 現金出納帳、現金残高は、日々の現金残高と一致しているか確認します。

個人事業者の現金出納帳の記入例

年月日勘定科目摘要収入支出残高
(単位:円)
平成21年
前期繰越1,000,000
1/1売上現金売上30,0001,030,000
普通預金MU銀行普通預金引出100,0001,130,000
1/2売上現金売上20,0001,150,000
1/3売上現金売上40,0001,190,000
仕入M㈱よりA商品仕入れ30,0001,160,000
仕入F㈱へB商品仕入返品30,0001,190,000
交際費G㈱のC氏をD店で接待25,0001,165,000
1/6売上現金売上50,0001,215,000
1/6売掛金X㈱より売掛金回収100,0001,315,000
1/6事業主貸生活費を持出し50,0001,265,000
 :
1/30一月合計370,000105,0001,265,000
前月繰越1,265,000

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